大人はみんな立派だと思ってた

大人はみんな正しい？　そんなことないよ

私は子供の頃に大人はみんな正しくて立派なのだと思っていました。

自分の周りの大人はみんな立派だった気がするのですが(笑)、意外にそうでもない人を街中でちらほらと見かけるようになり、ああ　そうでもないんだなとわかるようになりました。

中学１年生になりたての頃に、そろそろ自分で洋服を買ったら？と親に言われ、友人と二人で４つ先の駅まで洋服を買いに行ったことがありました。その際に25～26歳ぐらいの大人二人に声を掛けられ、いわゆるいちゃもんをつけられました。なんだかよくわからないうちにお前らが悪いんだから財布の中身を置いていけと言われたので「嫌です」と断ったのですが、このやり取りは駅の目の前で行われていたのにもかかわらず、通りかかった十数人の大人たちはだれ一人助けてくれませんでした。正義感が昔から異常に強いので、この時にカツアゲしようとしてきた情けない大人二人と、それを目撃しているにもかかわらず助けてくれなかった周りの大人にも怒りがこみ上げたのをよく覚えています。

　

大学生時代に、学校からの帰宅途中にある神社で小学生が大人にものすごく脅されたいるという場面に遭遇したことがありました。遠目から近寄りつつ状況を見てみると今にも殴りそうな勢いで怒鳴って子供を脅していて、脅されている子と、その周りにいる子達はおしっこを漏らすぐらいに振るえていて声も出せない状況です。何があったのかはわかりませんが、私はその行為を止めに入り、その大人に「もう十分でしょう」と伝えて帰ってもらいました。

　

上の二つの例は「力による支配」のような構図が出来上がっていて、大人が子供に対して一方的に支配しようとする状況でした。そういった支配は、しつけの為に自分の子供にやるのならまだわかりますが、圧倒的弱者である子供に向けて大人が行うということが信じられません。

神社で恫喝されていた子供たちになんで逃げなかったのかと聞いたところ、「まてお前たちが悪いんだ　逃げるな」といわれたので、自分たちが悪いと思って立ち去れなかったそうです。

理不尽な理屈や危機的状況でも子供はまじめなので大人の言ったことが正しいと素直に受け入れてしまったのだと思います。最近のニュースでも大人が子供に”強制わいせつを行い逮捕”なんてものも散見されます。経験が少なく未熟な子供たちには「大人でも正しくないことを言ったりやったりするので十分注意してね」ということを早めに知らせてあげたいものです。