ニュージーランドで湯婆婆との出会い その1
ニュージーランドの1番の財産。それは湯婆婆との出会い。こちらは思い出話なので主観的に書いていこうと思います。
ニュージーランドに到着
オーストラリアに続いてのニュージーランドのワーホリは完全ノープランだったので、初日の目標は「都市の中心部に移動する」「泊るところを確保する」といったざっくりとした状態。
はるばると飛行機に乗ってニュージーランドの空港に到着。空港前のバスターミナルを見つけたので、都市部に行きそうなバスの運転手に話しかけて「オークランド」の中央部に行くバスか確認して早速乗車した。これでひとまず安心と思いきや、バスが発車してまだ半分も進んでいないであろう時にえり(妻)が「トイレに行きたい」といい、停車ボタンを押してしまう。
念のため、降りる際にバスの運転手に再度どこを目指せばよいかを確認しておいたからよいものの、どこぞの店でトイレを借りて「あーさわやかだね~」などとのんきに戻ってきたので「良かったね(棒)」と挨拶。ちゃんとトイレを借りた店で買い物したんだろうね?
割とすぐに中心部に向かうバスに乗れたので夕方にはオークランドの中心地に到着することができた。「ここらへんでお勧めできる、大きなバックパッカー知ってたら教えて欲しいな?」と、その辺の人に聞き込んだところAuckland Central Backpackersを勧められたので、そこに泊まることにきめた。
ひとまず拠点は確保できたので、そこにしばらく滞在しながら外国人慣れするためにヨーロッパからの旅行者たちに話かけたりして、数日を過ごし、少しだけ中心地の観光も楽しんだ。
オーストラリアのワーホリでは「特別な体験がしたい」といった目標だったのだが、ニュージーランドでは「地元民の生活がしたい」と目標設定をしていたので、ひとまず近くの日本語情報センターを探すことにして、そこで定住しながら働ける場所を探すことにした。
日本語情報センターの掲示板
日本語情報センターは割とあっさり見つかり、挨拶もそこそこに掲示板を見るとあるわあるわ近隣のバイト情報が。
ふとその中にニュージーランド人ののんびりリゾート地であり、ファーム情報がけっこうあるものをえりが見つけた。場所はBay of plenty のTaurangaというところらしい。
「泊まるところと仕事の提供ができる」といったことと電話番号が書いてあったので、えりがすぐに電話した。
「すごく親切そうなおばちゃんだったよ」とファーストインプレッションも問題なさそうだったので、1週間ほどでそこへ移動することにした。
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バスに揺られて
ニュージーランドの観光インフォメーションセンターに行き、Taurangaに行きたい旨を伝えるとバスのチケットの発行案内所を紹介してくれたので、早速そこにいきインターシティバスを手配してもらった。
前日に再度えりが電話して「明日の12時につくよ」と告げると旦那さんのMurrayが車でバスの発着所まで迎えに来てくれるという。もう至れり尽くせりの親切感が半端ない。
緑の豊かな丘や草をはむ羊を見ながら「平和だね〜」とバスに揺れること3時間くらいで、目的地のTaurangaに到着した。
到着するとすぐに「Eri?」とサンタクロースのようないでたちのおじさんが現れた。oh〜もう完全大当たり!こんなに親切そうで恰幅の良い人なら信用できて当たり前。やっほーと車に乗り込み、厄介になる家にまで連れて行ってもらうと10LLDKぐらいの家に到着。
いや〜最高だね
ん?奥の方にタバコを吹かしながらこちらをみている意地悪そうな魔女がいるけど・・・ありゃ なんだ?
そうその魔女こそが電話の主、Gayeその人であった。
中央でピンクの服を纏うのがGayeで、そのとなりの背の高い男性が旦那さんのMurray
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眉間にしわをよせて意地悪そうな顔つきで「ようこそ 我が家へ!!」と走り寄ってくる。やばい食われる!とその刹那、えりがギューっとハグされて半分体に埋まってる。
あのまま取り込まれたらどうしよう。
ルール
荷物を部屋に置くとルールを説明するからこっちに来なさいと呼ばれる。ビリヤードルームでドイツ人3人とイギリス人1人が楽しそうにビリヤードをやっているのですぐに混ざりたいのに。
最初にいかに家の設備などを綺麗に使うかの説明があり、周りの人間に気を使うことでどれだけ気持ちよくみんなが過ごせるかをとうとうと語られる。「大丈夫。来た時よりも きれいにするからさ(テヘペロ)」と返事したのをタバコを吸いながら訝しげにこちらをジロッと見ている。
「宿代は週に一回後払い。特別扱いはしないよ。ここに滞在するには、どこかで働かなくちゃいけない。仕事はあっせんしてやるから。」
やっと無罪方面で釈放された。初対面の感想はまさに湯婆婆そのものだった。
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