モノより思い出
物よりも思い出を大切に
ここは賛否両論あると思いますが、私が人生の半ばを超えて思ったことは、やはり物よりも思い出が大切ということです。
当然 中には、物の方が大切、と思っていらっしゃる方もいると思いますし、それが間違っているとも思ってません。資産家でないから悔しくて言ってるのか?と言われたらそうかもしれません(笑)
ある時「子供とドラえもんの映画を見ようか?」といった話になり、レンタルビデオのGEOに映画のDVDを借りに行ったという話を会社でしました。そうするとIT関連の仕事に従事しているせいか、周りで聞いていたほぼ全員が「そこはamazonプライムじゃないの?」「効率が悪い」「なんでわざわざDVDを借りに行くの?」といった声が多く、私としてはたいそう驚きました。
私の中には、ただドラえもんを見るという行為だけではなくて、寒い中 車を走らせて「何があるかね?」とワクワクしながらビデオのレンタル屋さんに行き、そこであれこれ選んで「これがいい!」と思い出を作りたいわけです。が、その感覚がまったく周りの人達には無かったわけです。これは説明してもまったく理解されませんでした。
もうこれはおそらく育ち方の問題だと思いますので、私が特殊なのかもしれません。
私は、こういった効率的でない遠回りにこそ価値があるというか、思い出に残る要素が詰まっているんだと思っています。
大学生の時にみんなでスキーに行きたくて、がんばってアルバイトをして「ほしかったスキーの板やスキーウェア」を買ったことももちろんあります。でも、その時に買ったウェアーのデザインや有名だったメーカー名を今では思い出せません。でも、そのスキーウェアが欲しくて一生懸命アルバイトをしたことの思い出の方が楽しく思い出されます。その時に知り合った仲間と一緒にスキーに行ったり、その仲間の結婚式に参加したこともありました。
大学を卒業して就職し、順当に出世街道を進んでいたのに全てを捨てて海外に行って戻ってきたときに、会社の元同期が「あーあーもったいない」と、その後の私のサラリーマン人生について馬鹿だあほだと言っていたこともありました。でも、その時期にしか体験できない海外での経験が、今では自分の中の大切な宝物になっています。
モノや立場が大切か?体験や経験が大切か? 私がよかったのは経験だったので、自分の子供たちにもたくさんの経験をさせたいと思ってます。いずれにしましても、自分の信じていく道を歩いていくことが大切ですね。
最近のコメント