ニュージーランドで湯婆婆との出会い その2
サンタクロースの旦那さんとは裏腹に、厳しい態度と眼光で接してくる湯婆婆Gaye。
果たして彼女の正体とは。
仕事
先に滞在していたドイツ人達が畑仕事をやっているというので、早速そこにえりも行くことになった。え?おれは?と確認すると「そこは女しか働けないんだよ」という。
他に「マスルの貝剥き」「warehouseのスタッフ」があるから紹介するというのだが、せっかくニュージーランドに来たからファームで働きたいと伝えると「やれるなら何でもやるもんだろう」と怒られた。たしかに外国で働くのに選んではいられないのは承知だけど、でもホームセンターの店員やっても・・・日本でできるしなぁとつい贅沢になる。
何もせずにプラプラと1週間ほど過ごして滞在先の周りの散策にいそしんでいると「たかし 仕事ができるよ。明日からえりといっしょにファームに行きな」と告げられる。
なーんだ 男も働けるんじゃない!と働き始めたのだが・・・
実はGayeが「ファームで働きたくて日本からはるばる来た男がいる。その男の根性は大したもんで2週間でいいから何とか雇ってやってくれ。それで気が済むから」と毎日頼み込んでくれたと後で聞かされた。先方も信頼のおけるGayeの頼みなので断り切れず雇ってくれたという事だった。
時期になったので「キウイフルーツの工場で働きたい」と頼むとGayeは「ちょっとまってな」と何件か電話をして、めぼしいキウイフルーツの工場のマネージャーのところに連れて行ってくれ紹介してくれた。その工場の労働期間の終わりの時期に相談した際にも「すぐ近くに同じような工場があるよ へへ」とフットワーク良く連れて行ってくれた。Gayeの紹介だとすんなり雇ってもらえる。この斡旋力は只者ではない。きっと闇のブローカーとしてベイオブプランティー一帯で昔から暗躍しているに違いない。
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地元民との交流
「実はワーホリは2国目で、今回は地元の人の生活がしたいと思っている」と相談してみると、「じゃあ ○○に行ってきな」と、地元のイベントを色々と教えてくれて参加させてくれた。
・新興住宅地のクリスマスのイベント
・ビーチでのお宝さがしイベント
・ラジオの懸賞で当てたどこかの国の合唱イベント など
いくつか参加しているうちに地元民と仲良くしたいと思い「空手を習えるところないかな?」と相談。
「それは面白そうだね。ちょっとまってな」と何件かあてを探して電話をしてくれた。返答がきた中からGayeいわく「この人ならよさそうだから、ここに行くといい」と送られてきた手紙を渡してくれた。その空手の先生のところを訪問すると「Gaye からよろしく言われている」とすんなりと受け入れてもらうことができた。
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旅行
仕事もひと段落したので「えりとニュージーランドの一周旅行に行ってこようと思ってる」と宿を去るつもりで伝えると「そうかい。じゃあ滞在用の荷物は置いていきな。帰ってくるように部屋も取っておいてやるよ」・・・Gaye 逃さないつもりだね(笑)
冗談はさておき、いつでも帰れるようにしておいてくれるという。これにはちょっとびっくりした。荷物も彼女たちの部屋に置いておいてくれるので、無料で預かってくれると。サンキューGaye。あとMurrayもね(旦那)。
「北の▲▲にいったら私の親戚を訪ねるといい。」「ちょっと行ったところに息子の友人の〇〇がいるから寄ってきな」といくつか訪問先を教えてくれた。前までなら、急に言われても心の準備が・・・ねぇ と思うところだが、ここはニュージーランド
もちろん行かせてもらいましょう(喜)
温かく迎え入れてくれたGayeの親戚
一晩泊めてくれた息子の友人の家。デカい犬が終始飛びかかってくるのがちょっぴり愛嬌だ。
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2週間ほど旅を続けていると「今どこにいるんだい?」と電話が来た。場所を告げると「2日後に少し南に行った◾️◾️ベイに来な。そこで落ち合うよ」という。
一緒に旅行しようとモーターホームを車で引っ張ってこっちに向かってきてるらしい(笑)やったーこれでテントで寝なくてすむ。
知り合いの子供を連れて旅行に行く機会があったから、ちょうど「たかしたちが北島をうろついているのがわかっていたからせっかくだからね いひひ」と。一緒に三泊ほどあっちこっち旅行して楽しいひと時を過ごした。
実はこの連れてきていた子たちのお母さんは、がんになり体が弱ってきて出歩けなくなったらしい。Gayeが旅行に連れて行ってあげると言い出して今回の流れになったと後で聞かされた。
さすがGaye。
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