尿路結石 尿管ステント留置と抜去
TULの手術後に、尿路がふさがらない措置として腎臓と膀胱をつなぐ尿路にステントを入れしばらく生活するようにしますと、お医者さんに言われたので、しばらくステントの入った生活が続くことに。長くて2週間とのこと。
尿管ステント留置
手術直後は入院中の為に病院内しか移動しないので、ステント?なにそれ?と何の影響もなかった。でも、退院して少し長い距離を歩くようになると嫌でもその存在に気が付く羽目に。
歩くと、ステントが膀胱にこすれて痛い
病院によっては著しくQOLを下げるので、数日で外してしまうといったところもあるそうで、記事では読んでいたもののまさかこんなにわずらわしいとは。人によって影響は様々とは言うが、自分の場合は、歩くとこすれて結構痛い。
退院後の出勤初日はいつものように大股で歩いていたので、結構膀胱内でこすれて痛くなってしまい、10m歩いてはいったん休憩しつつを繰り返してなんとか帰宅。血尿はそこまでひどくはなかったのだが尿の色が褐色っぽい。これは少し血が出てますね。トホホ。
幸い主要駅から会社の近くまでモノレールが通っているので、ステントが入っている間はモノレールを利用して、なるべく足を動かさない生活に移行することにした。
今回は、術後2週間でステントを外すのだが、 数日経過する頃には、だいぶ歩き方のコツ?を得たようで、そこまで痛くなく生活できるようになった。それは、煩わしいけどこのままでもいいかも?なんて境地に至っていたほど。
というのも、実は尿管ステントを抜去するのってどんな感じなのだろうか?とネットで調べようと検索に入れたところ、検索候補に「尿管ステント 抜去 激痛」というものが出てきてしまい、見なかったことにして、そっと閉じたということがあったから。
そうですか、激痛ですか。そりゃそうでしょうよ。体内から取り出すんだからね。若干の不安を抱えつつ血尿の日々を過ごす。
尿管ステント抜去
きました。抜去日が。当日病院に向かう際に長距離を歩いたので、かなりこすれて膀胱がいたたたたと悲鳴をあげている。まちなさい。今日 楽にしてあげるから・・・でもその前に激痛ね。と、じゃっかん下半身を脅しつつ、その時をまつ。
処置室に案内されて、若いナースに「初めてですか?」と聞かれる。「はい!恥ずかしながら初めてであります!」と心の中で叫びつつ、誘導に従って下半身すっぽんぽんになり、藍色の紙の運動用パンツのようなものを履く。
「こちらに座ってくださいね」と、分娩代のような椅子に座らされた。「では下げていきますね~」と、椅子をゆっくりと倒されて半分寝っ転がった姿勢になった。「なるほど、腰の後方が底部になるから、処置中に尿が漏れないんだろうな」などと感心していると、ちょうど倒された椅子の真ん中・頭上にあるカーテンが横方向にひかれた。
自分のおなかの位置にカーテンが左右に引かれて、全く前方が見えない。いろいろな意味で何をしているのかを見せない方がよいのでしょう。これ、どちらかというとすごく怖く感じるんですけど。
すぐに先生が呼ばれ「どうも」と挨拶もそこそこに、「まず麻酔のゼリーを入れますね~」と明るく言っている。もうゼリーでもプリンでもいいのでなるべく痛くなくっ
!!
~実際に何をしているのか見えなかったので、ここから想像で書きます~
先生が尿道に長い綿棒?のようなものをズズっと通して尿道に麻酔ゼリーを入れ込んだ?
一瞬だったのでそこまで痛いというものではなかったけど、尿道がやけどしたようなひりひり感があった。
「しばらくこのままでお待ちくださいね~」と先生が立ち去った音がする。看護師が「大丈夫ですか?」なんて聞いてくるが、想像上ではおちんちんに長い棒が刺さったまま丸出しで放置されているのだから大丈夫ではない。
「…ダイジョブ デス」と返すのが精いっぱいの状況。
しばらくすると先生が戻ってきた。「ではこれから始めますね。一分ほどがんばりましょう」とカウントダウン開始。
尿道に膀胱鏡?をぐぐぐっと入れていく。
あー これは痛い 痛いぞ やばい もうその辺で ちょ まって・・・とやめてほしい位置からさらに3㎝ほど進まれて絶句。かなり痛い。感覚としては、三角木馬にまたがって、両足にマツコ・デラックスをぶら下げている感じ。
「はい 終わりました」と実際は30秒もせずに終わったので、大したことはないのだろうが、あの永遠とも思える三角木馬デラックスをこの先忘れることはないだろう。
「ではこの後はレントゲンを撮ってきてくださいね~」と先生は去っていく。
終わった後は、内股でしばらく止まっていたい心境。体の下の方で何かが少し裂けたのではなかろうか?といった痛みが残っているので動くのが怖い。
レントゲン
地下に移動して、レントゲンをいつも通り撮影。あー さっきの痛かったなぁ と考えていると
レントゲン撮影者に「何か鉄のモノを身に着けてますか?」と、不意に聞かれた。
へ?シャツしか身に着けてないですけど
レントゲン撮影者「・・・もう一回撮りますね」
と、再撮影。なになに?怖いんですけど。何か良からぬものが写ってるんじゃあないでしょうね?
詳しく聞いてみると今回の手術した箇所とは反対側に、なにかちょびっと映り込むものがあったとのことらしい。結果、先月末にうけた胃の検査のバリウムが腸に少し残っているものだろうと結論付けられ撮影終了。
一難去ってまた一難かと思って少し身構えてしまった。
結果
「手術によって、石がなくなりましたね」と、術前と本日のレントゲン写真を比べて先生が言う。
「終わりですね また何かあったら来てください」 にっこりとほほ笑む先生の笑顔がじつにまぶしい。
気分は晴ればれ、股間はズキズキではあるものの、やっと終わって安堵することができた。
長かった。というか、このステント留置がなければもっと簡単で楽だった気がするが、必要な処置なんですよね?先生。
後記
実はこの後、ステント抜去から一週間ほどたったあたりで、また脇腹ちくちく痛と背部に重い痛みが発生。ずっとではないが、尿管が狭くなりそれが原因で水腎症になることもあるというので、抜去から1か月ほど様子を見て再度病院へ行ってきた。
「じゃあ エコーで見てみましょうか」と検査してもらったが、結石による水腎症もきれいに治っており、腎臓には全く問題がないそう。
先生は「何かあったらまた来てくださいね にっこり」とはいうものの、まだなんか痛むんですけど。
当てはまるかわからないけれど、長い間の水腎症や手術時の影響で痛みが残ることがあるようで、その後2~3か月ぐらいで落ち着くといった内容の記事があるのを発見。
ん 様子見ですね
結石発症から治るまで
発症から手術へ →その1
体外衝撃波結石破砕術 ESWL →その2
経尿道的尿路結石破砕術 TUL →その3
尿管ステント留置と抜去 →その4
術後違和感 →その5
食事療法資料 →その6
尿路結石 術後4か月 →その7
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