文化の違いの認識は重要

郷に入っては郷に従えといいますが、私が考えるに日本人の大半の人は西洋に行っても問題ないと思います。もちろんごく一部の人を除いてですが。住みやすい住みづらいにかなりかかわってくる文化の違いについて触れてみたいと思います。

 

はっきり伝える

西洋と東洋の違いと決めつけて良いか分かりませんが、「はっきり伝える」ということがかなりのちがいだと感じました。西洋でも東洋でも基本的に相手と距離を取って話すのは変わらないと思います。ただ、西洋には「推し量る」というものがない気がします。

そのため日本人特有の「いわなくてもわかるだろう」という考えは通用しません。何か要求があったら伝えないといけないんです。すごく大きな音で音楽を聴いている隣人に「音が大きいから下げてくれ」といわないと、隣人は大きな音で音楽を聴きたいということを実行しているだけなので、大きな音ということは認識していても、それが与える影響なぞ何も気にしていません。ちょっと信じられない気がするとおもいますが、こんな感じのことが結構ありましたね。

「はっきり言う」といっても最初はなかなか言いづらくて困りましたが、慣れるとかえってこの方が生きていくのが楽に感じました。この辺りは好みがわかれると思います。

 

予想する

私は日本人なので、下を向いてきょろきょろしている人を見かければ、何か落としたのかな?と思い「何探してるの?」と声を掛けます。でも西洋人の人たちは「どうしたの?」と声を掛けると思います。ある意味”こうなんだろう”といったレッテルをはらずに正確に状態を認識しようとしているのだと思います。べつにこれはどちらも間違いでないと思うのでどちらでもよいのですが、あまり予想せずにやり取りをするということを一つ覚えておいて下さい。それが与える影響こそがわれわれ日本人が英語を話せない理由の一つだと私は考えています。(大げさ)

東京のどちらかの駅の近くで西洋人が道を尋ねるとします。「すんずく 行く どこ」こう聞かれた際に日本人なら「すんずく? ああ 新宿? 新宿行きたいの?」と確認してあげると思います。英語圏の人の場合に置き換えますと、これが「私は”すんずく”を知らないから他の人に聞いて」と返答してくる感じです。すんずくはあくまで「スンズク」「駿豆区」として受け止めるといったところでしょうか。

私はオーストラリアで次のようなことを体験しました。

私「バニラシェイクが飲みたい」  白人「ないわ(にっこり)」

私「バニラ」     白人「ないわ(にっこり)」

私「バ・ニ・ラ」   白人「な・い・の(にっこり)」

私「じゃあ 売っているフレーバーを言ってくれる?」 白人「いいわよ チョコレート、 ストロベリー 、バニラ」  私「それ! バニラ」  白人「だからバニラはないのよ(にっこり)」

この頃になればいい加減「バ」でも「ヴァ」でもニラさえあっていればわかりそうなものですが(笑)、これがわかってもらえません。

こういう聞いたもの感じたものをそのまま受け止めるのは文化の違いなのかなと思います。

 

 

アカデミー賞のウィル・スミス平手打ち事件

先日アカデミー賞で、ウィル・スミスが奥さんの病気による短髪になっている頭髪をコメディアンがブラックジョークであおったことによりウィル・スミスが怒って壇上に上がり、コメディアンに平手打ちを一発かましました。

奥さんが病気により頭髪が抜け短くしていることをジョークにされたのが我慢ならなかったようです。

私はこれを見て、質の悪いジョークを言ったコメディアンが悪いと思いました。日本でのニュースのコメントを見ても、ウィル・スミスの擁護派意見が大多数でした。。

ですが、アメリカでの評判はといいますと、ほとんどがコメディアンは悪くない、あくまで暴力をふるったウィル・スミスが悪いとなっています。

これには驚きましたが、もうまさに文化の違いの一言だと思います。

日本では言葉の暴力だからコメディアンも同罪だ、といった考え方が主流ですが、どうやらアメリカでは高収入のハイクラスな人たちは、何をどう揶揄されても笑って受け流さなければならないといった感覚があるそうです。

特別扱い

こちらの話は私が滞在していたニュージーランド人の家での出来事です。

私たちが滞在していたキウイの家では、近隣のキウイ工場での仕事をワーホリ滞在者に紹介していました。そのため紹介料?として、私たちの滞在していた家に泊まって宿泊費を払うことが、仕事をあっせんする条件となっていました。

私とえりは他の人たちに比べ、半額ぐらいの利用料と二人だけで使える一部屋を与えられていました。それを知った他の日本人がある日「そんなのおかしい。なんであいつらだけ特別扱いなんだ」とホストに言いました。

それを聞いたホストは「当たり前だ。彼らは私たちにとって特別な存在なんだ。なんでお前らと一緒に扱わなきゃいけないんだ」と激怒しました。

これは日本特有の”みんな同じ・平等じゃないとおかしい”といった権利主張だと思うので、若干わかるところもあるので私はバツが悪かったのですが、結局その日本人は追い出されました。

良し悪しはおいておいて、こういったえこひいきや特別扱いは結構あるということを知っておいた方がよいと思います。日本のように何でも一緒ではないですね。

 

文化の違いは考え方だけでなく、行動の一部を改めないとトラブルに巻き込まれることもあるので、郷に入っては郷に従った方がよさそうですね。皆様も外国に行かれる際にはお気を付けください。

Takashi

ワーキングホリデーで2か国、ネットショップ実務士、健康管理士として様々な体験をしてきた管理人です。いつか山を一つ買い取って桜の木を全体に植えて”桜の山”を作ることが夢です。

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