ニュージーランドからの帰国 入国審査でひっかかる
ワーホリでお世話になった人たちへ、結婚の報告をしにニュージーランドを2010年に再訪問
久しぶりに、9か月間一緒にいたGayeやMurray、空手の恩師のBill先生に会うことができて非常に楽しいひと時を過ごすことができた。以前の知り合いの家に泊めてもらったり、安宿のバックパッカーに泊まったりしているうちにあっという間に1週間が過ぎてしまい、ニュージーランドから日本へ帰国することに。
その旅行の帰国時に日本の入国審査で引っ掛かって別室に連れて行かれました。 へ?
なかなかないことだと思うのでこの際こちらに書いておこうかなと思います。
さてさて、怪しいと思われるとどうなるのでしょうか?
遅い荷物
それは香港経由でニュージーランドから帰ってきたので、11時間以上のフライトだった。映画4・5本ほど見続けてのフライトだったので非常に満喫した時を過ごしたばかり。さすがに座りっぱなしは疲れたので、飛行機から降りた後は身体を伸ばしつつ、うろうろしながら荷物の受け取り場所へ。自分の荷物を10分ほど待ってみたものの・・・一向に荷物が出てこない。周りの人たちはほとんど荷物を拾っていなくなっているのに自分の荷物だけがなぜか全然出てこない。
なんだか遅いね と、えりとひたすら待ち、頭からカタカナで「ボーッ」と文字が出るころにやっと自分の荷物がぽつんと出てきた。
一番最後って珍しいなと思いつつ、よっこらしょっと背負って入国審査の場所にやっと向かって歩いて行った。
見たことありますか?
荷物の持込申請をする場所で「荷物になにか不審物ありませんか?」と、分厚いファイルで持ち込み禁止の薬物等の写真を丁寧に見せられながら「これは?」「これは見たことありますか?」と何度も何度も聞かれる。なんだ今日はずいぶんとしつこいな?と思っていたら
係員「あなたの荷物に犬が反応したので別室で詳しく調べさせてください」
うほぅ 刺激的なセリフ
この後、別室に連行されるのだが、「ちょっと確認するだけですから」といいつつも厳重に5人ぐらい?が下図のように周りについて逃がさないつもりらしい。
↓
別室の方向 ← : ● : ・
なんかこうなると走って逃げてみたい気もしたが、大騒ぎになりそうなのでやめておいた(笑)
取り調べ
別室は警察の取調室のような感じで6畳ぐらいの広さ。机が一つあるだけで窓が無かった。
そこに入るといきなり手錠をかけられて電気を全身に流された。というのは冗談で、身体検査をされた。
「ポケットの中身を全て出してください。」といわれ携帯やら財布やらを出したところ、係官がとにかく財布をかなり入念に調べていた。その後は「靴を脱いでください。」というので、29時間履きっぱなしだった靴を渡すと、顔をつっこむ勢いて穴があくまで調べていた。何もでてくるはずが無いので、自分の靴の臭さを考えると検査官も気の毒なものである。
その後はよくある身体検査で体中 上から下までポンポンと触られて調べられた。
結局身体検査では何もでてこないので椅子に座らされ、係官が今度は荷物を調べ始めた。荷物は一つ一つ丁寧に取り出し、かなりじっくりと調べていた。よく高級な菓子なんかに入っているビニールの緩衝材で、指でプチプチつぶすやつがあるが、あれを潰しているような手つきで洋服などの端の部分を指でプチプチと押しながら徹底的に確かめていく。端にガビョウでも仕込んで置いたら「Ouch!」とでも叫ぶのかしら?
手で丹念に調べつつも「なぜカメラや三脚を持っているのですか?」「何ですかこの空手着は?」などと係官が質問してくる。「いや…空手の先生に会いに行ったので、一緒に練習したところをビデオで撮りたかったので」と答えたものの ふーんといった顔で大して興味がなさそうなご様子。
「ニュージーランドでマヌカハニーをべっとりと塗った空手着を着て、三脚をつけたカメラで叩かれるとすごく興奮するんです///」とでも答えた方が納得してもらえたのだろうか?
カメラの三脚などは、レントゲンを撮ってまで中に何か隠していないか調べると言って、別室に持っていかれてしまった。ご苦労様です。
今回の帰路は香港経由だったので「運び屋にされてたら最悪なことになるなぁ」と一瞬ひやりとしたのだが、どうやら途中で荷物に何も突っ込まれていなかったようで何も出てこなかった。ひとまず安心。
この時点では、靴が臭い変態空手家ということが分かったくらいで、薬物としては無罪放免が確定したわけで。
荷物に不審物が無いとなると検査官はこう言ってきた。
「薬物なんかをやって洋服を洗っても犬にはわかるみたいなんですよ」と。
この人どうしても俺がマリファナなんかを吸ったと決め付けたいらしい。
ああそうですか。あなたがそう言うなら俺だって言いたいことがあります。
「検査の犬が反応したって、その犬・・・信用できるんですか?(半笑い)」
一瞬、何おぅ!という感じの空気になったが仕方ない。だって俺 何にも持ってないし、薬物やってないし
まー結論としては、俺の荷物に反応した犬は、実はそこで働いている他の犬に好きな犬がいて、そのカワイ娘ちゃんの匂いが付いていたから嗅ぎ回っていたんじゃないかと。
確実に言えるのは、その犬は間違ったって事。
無実が証明されたので無事に外に出られたが、なんだか犯人扱いのような体験をすると人間がゆがんでしまいそう。えりもその間 別室で調べられたといっていたが、笑い声が聞こえてきていたので、本当は紅茶でも飲んでケーキを食べていたのではなかろうか?とついつい疑ってしまう。
こうして今回のニュージーランドの旅は終了した。
あの犬 怒られてご飯抜きになってなきゃ良いけど。
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