ニュージーランドで湯婆婆との出会い その3
GayeはMurrayという旦那により自分を表現できていると言い、MurrayはGayeを妻にできたことで世界で一番幸せ者だと言っている。
Gayeとのやりとり
タバコをぶかぶか吸って、毎晩ウォッカをコーラで割ったものをガンガン胃に流し込んで陽気に騒ぐ それがGaye。
最初こそ若干遠慮ぎみに接していたが、なんだか自分の母親のような関係性になってきたので次第に友好な関係を保てる距離で遠慮せずに接するようになった。
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おれ「ちょっとその辺でかけてくる」
Gaye「私の車を使っていいよ。ほらカギもってきな」
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Gaye「背中の手術のせいで歩くのがむずかしいから歩行器を買ったよ」
おれ「ああ あのBENZ?」 BENZのナンバープレートを手書きして貼っておいた歩行器を指さす
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Gaye「魚の干物を載せたグラタンだ うまいから腹いっぱい食べな」
おれ「これはうまい!」「うまい!」「うまい!」「うまい!」
Gaye「おまえは何人前食べたら気が済むんだい!!ほとんど残ってないじゃないか!」
おれ「ごちそうさまでした〜」
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えりと食べ放題のレストランに行って帰ってくると「たかし おまえは私がエビをすきなのを知っているだろう?なんで土産にエビの一つも持ってこないんだい」などと言いながらジロリと見ている。ふむなるほど。
1カ月後、またえりと食べ放題のレストランに行き帰ってきて「Gaye 見せたいものがある」と言って上着のポケットからレストランでくすねた、ナプキンに包まれたエビを「はいおみやげ」とふざけて渡す。これはやられたとニヤリと笑った後に彼女はそれを冷蔵庫にしまっていた。
このやり取りでもわかる通り、Gayeは決して他人の冗談や思いを無駄にするような人ではなかった。あとで捨てるとしても、それをいったん冷蔵庫に入れるといった気配りはなかなかできない。
えりが風邪を引けば、高価なマヌカハニーをじゃぶじゃぶ使ってお手製の薬を何回も作ってくれたりなど他人に献身的でルールに厳しい、それがGayeだった。
残念ながらワーホリからの帰国後 10年ほどたった頃に亡くなってしまったが、今でも心の中にはGayeがいる。ニュージーランドを最高の思い出にしてくれたのはGayeとの出会いがすべてだったと今でも感謝している。彼女のことだから今でも天国でウォッカのコーラ割りをグイグイのんで神様相手に皮肉のきいたジョークを言って困らせているに違いない(笑)
Thank you,Gaye. You made my Newzealand. XXOO
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